画像技術科 (診療放射線技師)

画像技術科 (診療放射線技師)

画像技術科では健診や診療の画像診断に関する検査に携わっています。
最新の装置を用い、質の高い放射線検査、超音波検査を行うことで患者、受診者サービスの向上に努めています。
各スタッフが正確で適切な検査を行えるよう日々努力しています。
検査等に疑問、質問などございましたら、お気軽にお声かけください。


MRI検査

MRIは強力な磁石を使って撮影する検査です。
造影剤を用いずに血管や膵管、胆管などが描出できることから、非侵襲的な検査として幅広く活用されています。閉鎖的な検査環境を軽減できるように、開口径が従来よりも広くて音も小さい1.5Tの装置を採用しています。検査室内もLED照明で明るく、快適に検査を受けていただくことができます。

X線CT検査

X線を使用し、体の断面像を撮影する検査です。
80列のCT装置が健診と診療あわせて2台稼働しています。撮影スピードが非常に速く、十数秒で全身の断層像を撮影することができます。また造影剤を使用し撮影した画像データを基に、目的の臓器や血管を3D表示する事も可能です。検査にかかる時間は約5分~20分です。

IVR-CT検査

血管撮影装置とCT装置を組み合わせたIVR-CT装置を導入し、画像下治療、検査を行っています。
特徴として血管造影とCT撮影を共通の寝台で行うことができ、検査の安全と効率が向上し、患者さんの負担軽減につながります。また容易に血管撮影やCT撮影を繰り返し行えることで精度の高い治療を行うことができます。
当院で最も多い症例は肝細胞癌に対するTACE(肝動脈化学塞栓療法)であり、その他にB-RTO(バルーン閉塞下逆行性経皮的塞栓術)や経皮的生検など様々な検査を行なっています。

透視検査

X線を用いて消化管の検査を行います。
胃や小腸、大腸の粘膜にバリウムなどの造影剤を付着させながら撮影し、病気の状態を知ることができます。
また、内視鏡を用いて胆管や膵管を造影し管の状態を確認します。腫瘍などがあれば組織を採取したり、ステント挿入などの治療を行っています。

一般撮影検査

X線を用いて胸部や腹部、骨の状態を撮影します。
レントゲン撮影とも呼ばれ健診や診療で用いています。当施設にはFPD(フラットパネルディテクタ)が導入されており、高画質なデジタル画像を被ばくも少なく、短時間で撮影することが可能です。病棟での撮影もすぐ画像の確認ができるようになっています。

超音波検査

放射線と異なり超音波を利用しているため被ばくの心配がなく体への負担が少ない検査です。
骨やガスで描出できないといった欠点がありますが、すぐ診れる、動いているものが観察できるなど優れた検査法で、心臓、腹部、乳房、血管などの病気の状態を知ることができます。健診や診療に利用しています。

フィブロスキャン検査

体の表面から特殊な超音波をあて、振動と超音波の伝わり方から肝臓の硬さや肝臓組織内の脂肪量を測る検査です。
肝臓の硬さを測ることで、肝硬変から肝臓がんへ移行するリスクを調べることが可能です。
また今まで測定ができなかった肝臓の脂肪量を測ることで、NASH(非アルコール性脂肪肝炎)の早期発見や生活習慣病の予防にもつながります。

マンモグラフィー検査

X線を用いて乳がんなど乳腺の病気を発見するための検査です。撮影台に乳房を乗せ、板で圧迫し撮影します。主に健診で用いています。
当施設は乳がん検診精度管理機構の施設認定を受けており、精度の高い画像を提供できるように日々努めています。
撮影は女性技師が担当します。

ABUS検査(乳腺エコー検査)

県内初となる乳房用自動超音波装置Invenia ABUS( GEヘルスケア製 )を導入し、乳がんなどの乳腺の検査に用いています。
15㎝幅のプローブが乳房の上を自動で動いて断層像を撮影し、専用のワークステーションに3D画像を転送し読影を行います。
検査時の痛みはほとんどなく、被ばくの心配もありません。マンモグラフィーとの併用で早期乳がんの発見率が約1.5倍にあがると言われ、健診に用いています。

骨塩量測定検査

2種類のエネルギーピークをもったX線を前腕部の骨に照射し、透過するエネルギーの減衰から骨密度を測定する検査です。
検査時間は1分程で、骨密度の減少を早期に発見し、骨粗鬆症の適切な予防や治療に役立ちます。

巡回CT検診車

県内唯一の肺がんCT検診車を導入し、県内各地を回り低線量肺がんCT検診及び内臓脂肪量の測定を行なっています。
低線量で撮影する事で被曝の低減にも努めています。胸部レントゲン検査と比較して低線量CT検診による肺がん発見率は約10倍高いとも言われています。