緩和ケア外来のご案内

緩和ケア外来のご案内

緩和ケア外来では、がんをはじめとするさまざまな疾患に伴うつらさ(身体的・精神的・社会的・スピリチュアルな苦痛)を和らげ、患者さんとご家族がより自分らしく過ごせるようサポートいたします。

「緩和ケア」と聞くと、終末期の医療というイメージを持たれることがありますが、実際には病気の診断時から受けることができる医療です。痛みや息苦しさ、吐き気、食欲低下、倦怠感、不安、不眠など、つらい症状について専門医が丁寧にお伺いし、最適な治療や支援をご提案します。

当外来で行っていること

  • 痛みやその他の身体症状の緩和
  • 気持ちのつらさ・不安へのケア
  • 医療や療養生活に関する相談
  • ご家族の心身のサポート
  • 他診療科・訪問看護・地域支援機関との連携

このような方はご相談ください

  • 痛みや体調のつらさが続いている
  • 治療や生活について不安がある
  • ご家族としてどう支えればよいか分からない
  • 緩和ケアについていろいろ聞きたい

受診方法

初診・再診ともに予約制です。お電話または受付にてご予約ください。
他院に通院中の方も受診いただけます。紹介状があれば保険診療が可能ですのでお持ちください。

紹介状がなくても緩和ケア相談として受診することはできます。ただし、その場合は相談料として税別6,000円(60分)がかかります。ご家族のみの受診も可能です。

緩和ケア病棟のご案内

緩和ケア病棟のご案内

当院の緩和ケア病棟は、がんをはじめとする生命を脅かす病気によるつらさを和らげ、患者さんとご家族が安心して過ごせる環境を整えた専門病棟です。
痛みや息苦しさなどの身体的症状だけでなく、気持ちのつらさや療養生活に関する不安にも、多職種チームが寄り添いながら支援いたします。

入院を希望される方へ

緩和ケア病棟への入院は、医師による状態の評価と、ご本人・ご家族のご意向を確認したうえで決定いたします。以下の流れでご案内しております。

入院までの流れ

1.相談・お問い合わせ
まずは主治医または当院「緩和ケア外来」へご相談ください。現在の症状や生活の状況を伺い、緩和ケア病棟の役割や提供できる支援についてご説明します。
2. 医師による診察・入院適応の確認
外来診察にて、身体症状・治療状況・生活環境などを詳しくお伺いし、緩和ケア病棟でのケアが適切かどうかを判断します。
本人が来院された場合は保険診療の初診料がかかります。ご家族のみの場合は税別3,000円いただきます。
すでに他院に通院中の方は、主治医からの紹介状をご持参いただくとスムーズです。
紹介状がなくても相談は可能ですが、その場合はまず緩和ケア内科外来の緩和ケア相談をご利用ください。
3. 入院調整
入院の適応が認められた場合、病棟の空床状況を確認し、入院日時をご相談します。
満床の場合は、順番待ちとして登録し、空床ができ次第ご連絡いたします。
4. 入院当日
受付後、病棟スタッフが病室へご案内し、看護師・医師・ソーシャルワーカーが今後のケアについて説明いたします。
ご家族の面会や過ごし方についても、患者さんの状態に合わせて柔軟に対応いたします。

ご家族の皆さまへ

緩和ケアは、患者さんだけでなく、ご家族の心身のサポートも大切にしています。
介護の負担や気持ちの不安についてもお気軽にご相談ください。

緩和ケア病棟 入棟基準

緩和ケア病棟 入棟基準

当院の緩和ケア病棟は、生命を脅かす疾患によるつらさを抱える患者さんとご家族が、安心して過ごせる療養環境を提供する専門病棟です。以下の基準を満たす方を対象としています。

1. 対象となる疾患

  • がん(悪性腫瘍)または後天性免疫不全症候群による痛みやその他の症状で緩和ケアを必要とする方

2. 目的が「症状緩和」であること

入棟の主な目的が以下のいずれかであること

  • 痛み・呼吸困難・吐き気・倦怠感など、つらい身体症状の緩和
  • 不安・抑うつなどの心理的苦痛の緩和
  • 在宅療養中の症状悪化による一時的な緩和ケア入院
  • ご家族の介護負担軽減(レスパイト)を目的とする一時的入院

3. 治療の方針について

  • 「治癒を目的とした積極的治療」は終了しているか、または積極的治療中でも今は患者さんとご家族が緩和ケア中心の医療を希望していること
  • 必要に応じて、症状緩和のための医療処置は継続可能です

4. 病状の評価が可能で、ケアが実施できること

  • 症状、意思表出、療養の方向性などについて、医療スタッフと相談しながらケアを進められる状態であること
    (意思決定が難しい場合は、ご家族や代理の方との相談で可)

5. 入院生活への協力が可能なこと

  • 感染対策や安全管理に協力いただけること
  • 暴力・自傷行為・著しい不穏があり病棟での安全確保が困難と判断される場合は、入棟が難しいことがあります

6. 医師の総合判断

  • 入棟の可否は、現在の病状・症状の程度・病棟の提供体制などを踏まえ、当院医師が総合的に判断します

緩和ケア病棟 退棟についてのご案内

緩和ケア病棟 退棟についてのご案内

当院の緩和ケア病棟では、患者さんとご家族が安心して過ごせる時間を大切にしています。
その中で、病状や療養の希望によって、ほかの病棟・ほかの医療機関・ご自宅などへ移ること(退棟) をご提案する場合があります。

1. 症状が落ち着き、専門的な緩和ケアが必要なくなった場合

症状(痛み・息苦しさ・せん妄など)がよくなり、一般病棟やご自宅でも十分に対応できる状態になったときは、他の医療機関や在宅への移行をご提案します。

2. 緩和ケア病棟では対応困難な治療を希望される場合、あるいは必要と判断される場合

  • がんに対する積極的な治療(抗がん剤・放射線治療・手術 など)
  • がん以外の治療(骨折に対する手術、心筋梗塞の治療、脳卒中の治療 など)
  • 集中的な治療(人工呼吸器管理、ICUでの治療 など)

を希望される場合は、より適切に対応できる病棟や病院での療養をご案内することがあります。

3. 病棟での安全なケアが難しくなった場合

患者さんの状態によって、専門スタッフの人数や設備で安全なケアを続けることが難しい場合、適切な医療体制のある病院への移動をご提案することがあります。

  • けがにつながるような強い混乱が続く など

4. レスパイト入院(ご家族の休養目的の入院)の終了時

レスパイト入院は「一時的なご家族の休息」を目的とした短期間(数日から2週間以内)の入院です。
事前に決められた期間が終了した際は、ご自宅や施設での療養に戻っていただきます。

※事情により延長が必要な場合はご相談ください。

5. ご本人・ご家族が退棟を希望される場合

  • ご自宅で過ごしたい
  • 他院での療養を希望したい
  • 施設への入所を考えたい

などのご希望があれば、医師・看護師・ソーシャルワーカーが一緒に退棟に向けた準備を進めます。

退棟の際のサポートについて

退棟の際のサポートについて

退棟が決まった際には、

  • 外来での定期的なフォロー
  • 受け入れ先との連携、診療情報の共有
  • 訪問看護・在宅医療の紹介

などを丁寧に調整し、安心して次の場所へ移れるようサポート いたします。