病気について

病気について

睡眠中のいびき・無呼吸

睡眠時無呼吸症候群

日中の眠気

過眠症(ナルコレプシー)

脚や手の
むずむず感・違和感

むずむず脚症候群

睡眠中に叫ぶ・暴れる

レム睡眠行動障害

概日リズム障害・不眠症・睡眠不足症候群など

その他

睡眠時無呼吸症候群について

睡眠時無呼吸症候群について

睡眠時無呼吸症候群とは

寝ている間に気道(空気の通り道)が狭くなったり、塞がったりすることで起こります。

主な症状

いびきをかく

就寝中に呼吸がとまる

何度もトイレに起きる

日中の強い眠気

起床時の頭痛やだるさ

仕事や学業に集中できない

原因

睡眠時無呼吸症候群の合併症

昼間の眠気による労働災害や交通事故の可能性が高くなります。
高血圧、心臓病、糖尿病、脳卒中などの病気の合併を引き起こす可能性があります。

診断から治療の流れ

診断から治療の流れ

お問合せ・ご予約
診察・検査は予約制となります。
お電話にてご予約下さい
1回目:外来初診
問診・診察・再診予約
検査機器の貸し出し
簡易検査
ご自宅で実施(1週間以内に機器返却が必要です)
2回目:外来受診
簡易検査結果説明
精密入院検査の予約・案内
3回目:精密検査
1泊2日の入院による終夜睡眠ポリグラフ検査
退院時に結果説明の再診予約
4回目:外来受診
精密検査の結果説明
結果に応じて最適な治療を開始

検査について

検査について

簡易検査(自宅での検査)

パルスオキシメトリー

センサー装着部位
測定項目血液中の酸素飽和度、脈拍数

無呼吸による酸素の低下を記録することにより、睡眠時無呼吸の有無を推測できます。スクリーニング検査の為、診断はできません。
*パソコンによる自動解析のため、機器返却当日に結果説明が可能です。

簡易ポリグラフ検査

センサー装着部位 鼻・指・胴体
測定項目 呼吸、いびき、血液中の酸素飽和度、
脈拍数、体の向き

睡眠中の呼吸及び酸素飽和度の変動やいびき、身体の向きによる変化を判断することができます。携帯用睡眠時無呼吸検査装置で、診断能力があります。
*当センターでは、技師が目視でマニュアル判定を行いますので、結果が出るまでに1週間前後かかります。

精密検査(1泊2日の検査入院)

終夜睡眠ポリグラフ検査

センサー装着部位 全身に約30ヶ所
測定項目 呼吸、いびき、
血液中の酸素飽和度、下肢の動き、睡眠状態(睡眠脳波)、
心拍数(心電図)、体の向き

睡眠時無呼吸を調べる検査の中で、最も精密な検査です。
呼吸の状態だけでなく、睡眠の深さや脳の覚醒の頻度など睡眠中の体の状態を詳しく調べることができます。
*当院では、技師が目視でマニュアル判定を行いますので、結果が出るまでに1週間~10日ほどかかります。

入院検査の流れ

仕事を休まずに検査可能です

毎日の睡眠時間が短く、生活が不規則な状態では正しい判断ができません。
可能な限り、ご自宅で睡眠時間をのばし規則正しい生活習慣の継続をお願いします。

治療について

治療について

① 経鼻的持続陽圧呼吸療法装置(CPAP)による治療(中等症~重症に適応)

睡眠時無呼吸症候群の治療のために開発された医療機器です。
CPAPは寝る時に鼻マスクをつけ、塞がった気道に空気を送り喉の塞がりを防ぐ治療法です。
この療法を適切に行うことで、睡眠中の無呼吸やいびきが減少し、症状の改善が期待できます。
ただし、対症療法であり、根本的な治療ではありません。

*検査を行い一定の基準を満たすと、健康保険が適用され、医療機関から貸し出しを行うことになります。
CPAPの費用は保険診療の場合、全国共通ですが保険負担割合によって、実際の支払いは異なります。
3割負担:約5,000円  1割負担:約1,500円

CPAP外来診療の流れ
  1. 1Fにて受付
    当院は予約制ですので、事前にご予約をお願いします
  2. CPAP使用データの取り込み、問診、血圧測定、次回予約
  3. 医師診察
  4. 説明・指導・消耗品交換対応など
    必要に応じて点検・交換・指導等を行います
  5. 会計

② 口腔内装置(マウスピース)による治療(軽症~中等症)

下あごを前方に固定して空気の通り道を開くようにする装置を装着し就寝します。口腔内装置の作製は、健康保険の適用になります。
ただし、入れ歯のある方や歯がぐらぐらしている場合はマウスピースの作製ができない場合があります。

③ 耳鼻科手術による治療

気道閉塞の原因がアデノイドや扁桃の肥大であると明らかな場合や他の治療方法では、うまく治療できなかった時などは、耳鼻咽喉科医による手術が必要となることがあります。
また、鼻閉を起こす鼻疾患はCPAPや口腔内装置の治療を妨げるため手術が必要となることがあります。

④生活習慣の改善

減量

肥満を伴う睡眠時無呼吸症候群の患者さんには、減量が有効な治療になることがあります。
食事のカロリーを減らし、運動量を増やすことが大切です。

横向きに寝る

仰向けで寝ると身体のすべての部分に下向きの重力が加わります。
そのため、舌やのどの筋肉が重力で下がり、気道が狭くなるか完全に塞がってしまいます。そうならないように身体を横向きにして寝るよう工夫してみると症状が良くなることがあります。

減酒

アルコールは、筋肉をゆるめる作用があるため、気道の閉塞を起こしやすくします。また、寝つきがよくなることもありますが、夜中に目が覚め、浅い睡眠を増やしてしまう作用もあります。

禁煙

喫煙は血液の中の酸素を低下させ、のどの炎症を起こし、睡眠中の無呼吸に悪影響を与える可能性があります。肺がんや心筋梗塞などの原因にもなることから、この機会に是非禁煙をお勧めします。

過眠症

過眠症

【ナルコレプシー】
十分な睡眠をとっているにも関わらず、日中の眠気が強く、断続的に居眠りを繰り返します。
また、眠気だけでなく、夢をよく見ることと、夜間の眠りが浅いこともこの病気の特徴です。

主な症状

日中の強い眠気

情動脱力発作(カタプレキシー)

入眠時幻覚・睡眠麻痺(金縛り)

※過眠症(ナルコレプシー等)の検査を一時的に休止しております。
検査が必要となった場合は、他院へ紹介いたします。眠気の症状がある際は、お電話でご相談ください。

診察・検査

  • 外来で症状などの聞き取り、診察
  • 睡眠日誌(2週間4週間)記入
  • 終夜睡眠ポリグラフ検査および反復睡眠潜時検査

治療法

  • 睡眠時間の確保、規則正しい生活習慣
  • 睡眠衛生指導
  • 薬物療法

むずむずあし症候群とは

むずむずあし症候群とは

主に夕方から夜間に脚がじっとしていられなくなり虫が這うような、むずむずするような、漠然とした不快感が起こるのが特徴です。

診察・検査

  • 外来で症状などの聞き取り、診察
  • 血液検査(必要な場合)

治療法

  • 薬物療法

レム睡眠行動障害とは

レム睡眠行動障害とは

睡眠中に、寝言を言ったり、体を動かしてしまう病気です。
夢の内容と一致した行動をとるのが特徴で、大声を出したり、人や物を叩いたりして、ケガをしてしまうこともあります。

診察・検査

  • 外来で本人や家族から症状の聞き取り、診察
  • 終夜睡眠ポリグラフ検査

治療法

  • 薬物療法

その他の睡眠障害

その他の睡眠障害

不眠

睡眠障害の代表と言える症状で、夜の寝つきが悪く、眠ろうとするとかえって目が冴えたり、途中で目が覚めてしまう、朝早く目が覚めるなどの症状がみられます。

診察・検査

  • 外来で本人や家族から症状の聞き取り、診察
  • 睡眠日誌(2週間4週間)の記入

治療法

  • 睡眠衛生指導
  • 日常生活の指導
  • 薬物療法

概日リズム睡眠障害

寝ている時と起きている時のパターンが、一般社会の人々が必要で望ましいとされている時間帯とずれてしまうものです。
通常眠るべき時間帯に不眠を、起きているべき時間帯に眠ってしまうことがあります。

診察・検査

  • 外来で症状などの聞き取り、診察
  • 睡眠日誌(2週間4週間)の記入

治療法

  • 睡眠衛生指導
  • 日常生活の指導
  • 薬物療法

睡眠不足症候群

睡眠が足りていないために発生する睡眠障害で、一番よく見られる症状は、「日中の眠気」です。

主な症状

  • 3か月以上、日中の強い眠気に悩まされている
  • 睡眠が不足しているにも関わらず、そのことに対する自覚がない
  • 休日の睡眠時間が、平日よりも2時間以上長い
  • ほかの病気のせいで眠くなっているわけではない

診察・検査

  • 外来で症状などの聞き取り、診察
  • 睡眠日誌(2週間4週間)の記入

治療法

  • 睡眠衛生指導
  • 日常生活の指導