院長あいさつ
院長あいさつ
JA鹿児島県厚生連は、昭和52年にJA組合員・地域住民の健康問題に対応する目的で設立され、最初は巡回健診・人間ドックを中心とした健康管理センターとしてスタートしました。昭和60年に天保山記念病院を取得し、平成8年に鹿児島厚生連病院と名称を改め、「予防から治療にいたる一貫体制」が整いました。
平成30年5月に新施設がオープンし、鹿児島厚生連病院と健康管理センターが一体化しました。新病院は、人間ドックや巡回健診など県内でもトップクラスの健診機能を有した病院となります。また新たに腎臓内科を開設し、CKD(慢性腎不全)の重症化予防にも取り組みますが、健康管理活動の一翼として県民の健康寿命の延伸に努めてまいります。
巡回健診では、離島を含む県内の市町村と委託契約を結び特定健診・超音波検査・大腸がん検診・巡回型肺がんCT検診を行っています。さらに特定保健指導や産業医活動にも積極的に取り組んでいます。職場健診・人間ドックでは、胃カメラの希望も増えていますので体制を拡充しました。また新たに女性専用フロアーを設け、リラックスした空間で健診を受けられます。最近増加している乳がんに対しても、最新のマンモグラフィー検査や県内初の最新式自動乳腺エコー装置も導入しました。健康管理センターは、受診者の健診環境や精度管理が認められ平成28年に日本人間ドック学会より「人間ドック健診施設評価(Ver.3.0)」に認定されておりますが、今後もよりよい医療サービスを提供して参ります。
鹿児島厚生連病院は、鹿児島大学医学部との緊密な連携のもと消化管・肝臓・呼吸器のがん治療についても九州でも有数の実績があります。また「鹿児島県がん診療指定病院」としてがん地域医療連携を図り、急性期病院として看護師、薬剤師、栄養士などコメデイカルと一体となりチーム医療を進めています。がん相談支援体制も整え、患者サロン「ひだまり」は患者さんやご家族の癒やしの場となっています。
新病院は「予防から治療にいたる一貫体制」をさらに充実させ、巡回健診・人間ドック等の健康管理活動や肝臓・消化器・呼吸器を中心とした急性期医療の提供を通じて、信頼される公的医療機関として地域社会に貢献いたします。今後の医療のあり方については、当院も地域包括ケア病棟の機能を活かして「治し、支える医療」に取り組み、地域の医療機関や介護施設とも連携し、地域完結型の医療に努めて参ります。
今後とも皆様のご指導、ご鞭撻を宜しくお願い申し上げます。