人間ドック検査内容

人間ドック検査内容

食道胃系

胃部X線

※胃内視鏡(カメラ)に変更したい場合は要予約(追加料金4,400円)

検査で分かること

胃・十二指腸の腫瘍やがんなどを発見することができます。胃部X線検査では、食道や胃の動き・全体の形状がよくわかり、胃内視鏡検査では粘膜表面の状態がよくわかります。
※胃部X線は複数の医師で判定するため、後日郵送にて個人通知いたします。

体重度

体脂肪率

検査で分かること

体重に占める脂肪重量の割合。
体重だけでは判定できない「かくれ肥満」がわかります。

BMI

検査で分かること

肥満度(あるいはやせ度)を測定する方法。
「体重 ( kg ) ÷身長 ( m ) ÷身長 ( m ) 」の式で算出されます。

腹囲

検査で分かること

おへその高さで測ったウエスト周囲径。
内臓脂肪の蓄積の目安となり、メタボリックシンドロームの診断基準のベースとなります。

呼吸器

胸部X線

検査で分かること

胸部の構造や変化を調べます。
呼吸器系の疾患では肺炎・結核・肺がん・胸膜炎などが、心臓とその周辺の疾患では心肥大や心弁膜症・大動脈瘤などがわかります。

努力性肺活量(1秒率)

検査で分かること

思い切り息を吹き込んだときの肺活量や一秒でどれだけ息を吐き出せるかの一秒率を計測し、肺の機能をみます。
肺気腫や気管支喘息、気管支拡張症などの呼吸器系の疾患がわかります。

循環器

血圧(最高/最低)

検査で分かること

血圧とは、心臓が血液を送り出すときに血管にかかる圧力のことをいいます。
血圧が高いと、血管や心臓に大きな負担がかかるため、さまざまな病気を引き起こす原因となります。
ストレスや肥満、過剰な塩分摂取といった生活習慣が関わってきます。

心電図

検査で分かること

心筋の伸縮時に発生する微量の電流をグラフにして記録し、心臓の働きを調べます。
不整脈や狭心症、心筋梗塞、心肥大などの心臓の病気がわかります。

胸部X線

検査で分かること

胸部の構造や変化を調べます。
呼吸器系の疾患では肺炎・結核・肺がん・胸膜炎などが、心臓とその周辺の疾患では心肥大や心弁膜症・大動脈瘤などがわかります。

眼科

視力

検査で分かること

5mに相当する距離から、ランドルト環の切れ目がわかるかどうか判定します。

眼圧

検査で分かること

高値の場合は緑内障などが疑われます。

眼底

検査で分かること

瞳孔から眼底に光を当て、眼底の視神経や血管の状態を調べます。
高血圧症や動脈硬化、糖尿病の進行度、緑内障、白内障などがわかります。

腎尿路系

尿検査

比重

検査で分かること

尿の濃縮度・希釈度を調べます。
高い場合は糖尿病、脱水症、心不全など、低い場合は慢性腎炎、尿崩症など尿を濃縮する機能の低下が疑われます。

pH

検査で分かること

通常は弱酸性ですが、動物性食品の過剰摂取で酸性に、植物性食品の過剰摂取でアルカリ性に傾きます。

検査で分かること

糖尿病だけではなく、腎機能低下でも出る場合があります。
軽度の糖尿病では出ないこともあります。

蛋白

検査で分かること

腎機能などに異常があると、血液中の蛋白質が尿にもれ出します。また、腎機能と関係なく、激しい運動や寒さ、強いストレス、風邪による発熱などで出ることもあります。

ウロビリノーゲン

検査で分かること

肝臓や胆道系の異常を知ることが出来ます。

ビリルビン

検査で分かること

赤血球が分解される時に作られる胆汁色素のことをいいます。
胆道閉塞(胆石、胆道がん)や肝炎などで陽性となります。

ケトン体

検査で分かること

ケトン体とは、脂肪酸の酸化により生成され、骨格筋や心筋、腎臓などでエネルギー源として利用される物質です。
糖尿病や食べ物が食べられない時に、糖の代わりのエネルギー源として脂肪の分解が促進され、その結果ケトン体が増えます。

亜硝酸塩

検査で分かること

細菌が膀胱内で増殖した場合に陽性になります。
尿路感染症(膀胱炎、腎孟腎炎など)が最も疑われます。

潜血

検査で分かること

尿潜血とは、顕微鏡的血尿のことをいいます。
腎臓や尿管、膀胱、尿道などに異常があると尿中に赤血球が含まれることがあります。
激しい運動の直後や月経中の女性の場合は陽性反応が出ることもあります。

沈渣(赤血球)(白血球)

検査で分かること

尿を遠心分離機にかけて採取した沈殿物の中を調べます。
尿路結石、尿路腫瘍、尿路感染症などがわかります。

血液検査

尿素窒素

検査で分かること

蛋白質の最終代謝産物で、腎臓で再吸収・再利用されます。
腎機能が低下した場合にも濃度が高くなります。

クレアチニン

検査で分かること

老廃物の一種で、尿と一緒に排出されますが、腎機能が低下すると血液中に増え尿毒症の原因になります。

eGFR

検査で分かること

慢性腎臓病を調べる検査で、腎臓が血液をろ過し、尿を作る能力を時間あたりの量で表したものです。
値が低いほど腎臓の働きが悪いことを意味します。

尿酸

尿酸

検査で分かること

尿酸とは細胞の燃えカスが集まってできた老廃物のことをいいます。
大部分は腎臓から尿中に排泄されますが、過剰に生産されたり排泄が低下したりすると、血中の尿酸値が高くなります。
高い状態が続くと痛風や尿路結石につながります。
腎臓機能の障害によっても高値になることもあります。

前立腺(男性のみ) ※コースによりオプション

PSA

検査で分かること

前立腺特異抗原のことで前立腺の状態を判断します。
前立腺がんや前立腺肥大症、前立腺炎などによって上昇します。

尿検査

腎尿路系参照

血液系

白血球

検査で分かること

体内に侵入した細菌やウィルスなどに抵抗し、病気を防ぐ働きをしています。
細菌による感染症などにかかると、それに抵抗するために数が多くなります。
精神的・肉体的ストレス(喫煙も含む)によって一時的に増加することもあります。
逆に白血球が少なすぎると、体の防御機能が低下するため、感染しやすい状態になります。

赤血球

検査で分かること

赤血球は酸素を肺から全身の各組織へ運び、不要になった二酸化炭素を回収する働きをしています。
そのため少なくなると貧血になります。逆に多すぎると血流が悪くなり血管が詰まりやすくなります。

ヘモグロビン

検査で分かること

赤血球に含まれる色素で、血液の赤さの素になっています。
酸素を細胞へ運搬する中心的な役割を担っており、少ないと貧血が疑われます。

ヘマトクリット

検査で分かること

血液全体に占める赤血球の割合。
低値の場合は貧血が疑われ、高値の場合は多血症や脱水が疑われます。

MCV

検査で分かること

赤血球1個あたりに含まれるヘモグロビンの量。

MCHC

検査で分かること

一定量の赤血球に含まれるヘモグロビンの量。

血小板

検査で分かること

出血した時の止血に重要な役割があります。
多すぎると血栓を作りやすく、少なすぎると出血が起こりやすくなります。
多い場合は感染症や多血症など、少ない場合は肝硬変や再生不良性貧血などの可能性があります。

赤沈(1時間)(赤血球沈降速度)

検査で分かること

赤血球の沈む速度を測ります。
貧血・妊娠・がん・炎症性疾患で高値となります。

血液像

好中球(好酸球/好塩基球/単球/リンパ球)

検査で分かること

白血球を構成する好中球・好酸球・好塩基球・単球・リンパ球の分布をみる検査です。
これらの5種類のうちどれが増減するかを見ることで、病気を診断する手がかりを得ることが出来ます。

血清情報

乳び

検査で分かること

血清が白く濁った状態。
中性脂肪が極度に高い人や食事直後に見られます。

溶血

検査で分かること

赤血球の膜が破れ、中のヘモグロビンが流出する現象です。

肝臓系

AST(GOT) ALT(GPT)

検査で分かること

ASTは、肝臓をはじめ心筋・腎臓・骨格筋など様々な臓器に存在し、ALTはほとんどが肝臓に存在する酵素です。
これらの臓器の細胞が壊されると血液中に多く流れ出るため上昇します。
ウィルス性肝炎・急性・慢性肝炎、肝硬変、心筋梗塞などで上昇します。また、前日の飲酒・運動でも上昇します。

総ビリルビン 直接ビリルビン

検査で分かること

寿命を終えた赤血球が壊れるときにできる色素です。
直接ビリルビンと間接ビリルビンを合わせたものを総ビリルビンといい、これらの比率から、どこが障害されているのかがわかります。
肝炎などで肝細胞が破壊されたり、胆管が閉塞すると直接ビリルビンが、胆石や胆のう炎で総ビリルビンが上昇します。

ALP(アルカリホスファターゼ)

検査で分かること

肝臓・骨・腎臓に多く存在する酵素です。
胆汁の流出障害や肝臓の機能障害等により上昇しますが、骨の破壊や甲状腺機能亢進症(バセドウ氏症)でも上昇します。

LD(LDH)(乳酸脱水素酵素)

検査で分かること

糖がエネルギーに変わる時に動く酵素です。
肝臓、心臓、筋肉などに多く存在します。肝臓や心筋・骨格筋の障害、血液疾患、悪性腫瘍で高値を示します。運動や軽作業後は変動しやすくなります。

CHE(コリンエステラーゼ)

検査で分かること

肝臓でつくられる酵素の一つです。
肝炎や肝硬変、栄養状態が悪い時になどに低値になります。また、農薬中毒で低値になることもあります。脂肪肝、肥満、糖尿病やネフローゼ症候群などで高値となります。

γ-GTP

検査で分かること

肝臓内の胆管でつくられる酵素です。胆道に障害が起こると上昇します。アルコール性肝疾患や脂肪肝などで高値を示します。お酒を飲まないのに高い場合は「NASH(非アルコール性脂肪肝炎)」なども疑われます。

総蛋白

検査で分かること

血清中の蛋白質の総量です。肝臓病や栄養不良があると低下し、膠原病や多発性骨髄腫などで上昇します。

蛋白分画

アルブミン

検査で分かること

肝細胞だけでつくられる蛋白で、蛋白の大部分を占めます。
膠原病や自己免疫疾患・慢性疾患などの時に増加し、肝硬変や劇症肝炎、蛋白の摂取不良などで減少します。

α1-グロブリン α2-グロブリン

検査で分かること

ネフローゼ症候群、急性炎症などで上昇します。

β-グロブリン

検査で分かること

肝硬変、鉄欠乏性貧血などで上昇し、炎症などで減少します。

γ-グロブリン

検査で分かること

免疫力の指標とされます。慢性肝炎、肝硬変などで上昇し、免疫不全症候群などで減少します。

A/G比

検査で分かること

肝機能に異常が生じると低値となります。

鉄(血清鉄)

検査で分かること

酸素を運ぶヘモグロビンを構成する物質です。
溶血性貧血、再生不良性貧血、白血病などで高値となり、鉄欠乏性貧血、出血性貧血、慢性感染症、悪性腫瘍などで低値となります。

アミラーゼ膵酵素

アミラーゼ

検査で分かること

糖質を分解する働きを持つ消化酵素の一種です。
主に膵臓と唾液線から分泌され、いずれかに障害があると増減します。

脂質

総コレステロール

検査で分かること

脂肪の一種で、体内で合成されたり、食物から直接取り入れられます。
細胞膜やホルモンの材料となります。高値状態(脂肪異常症)が続くと動脈硬化の原因となり、逆に少なすぎると脳出血などの原因となります。

中性脂肪

検査で分かること

体を動かすエネルギー源です。
食事からとったエネルギーが使えずに余ると、脂肪組織に貯蔵されます。
増えすぎると、肥満や脂肪肝、動脈硬化の原因になります。

HDL(善玉)コレステロール

検査で分かること

血管壁に付着する余分なコレステロールを回収し、肝臓に搬送する働きがあります。
喫煙やコーヒー多飲・肥満・運動不足などによって減少します。

LDL(悪玉)コレステロール

検査で分かること

コレステロールを肝臓から全身の細胞に運ぶ働きがあります。
必要以上に増えると血管壁に沈着して、動脈硬化を促進させます。

糖代謝

空腹時血糖値

検査で分かること

血糖とは血液中のブドウ糖のことで、生命活動に欠かせないエネルギー源です。
高値では、糖尿病をはじめ、膵臓・肝臓の病気が疑われます。

ヘモグロビンA1c

検査で分かること

過去1~2ヶ月間の血糖の状態をみることが出来ます。

尿検査(糖)

検査で分かること

腎尿路系参照

血清反応

RAテスト

検査で分かること

慢性関節リウマチの検査です。
慢性リウマチのほか、膠原病、慢性肝炎、肝硬変、心筋梗塞、がんなどで上昇します。

ASO

検査で分かること

溶連菌に感染しているかどうかを診断します。
高値の場合、扁桃炎、咽頭炎、リウマチ熱などが考えられます。

CRP

検査で分かること

急性炎症や細胞の破壊が起きると増加します。

TPHA反応

検査で分かること

梅毒病原体の感染の有無を調べます。
感染していなくても膠原病などで陽性となることがあります。

腹部超音波

腹部超音波

検査で分かること

肝臓・胆のう・腎臓・膵臓・脾臓などの腹部臓器の大きさ・形をみます。
腫瘍やのう胞、結石、炎症、ポリープなどの有無を調べます。

便検査

便潜血(免疫学的便潜血法)

検査で分かること

消化管(特に大腸)にびらんや潰瘍、がんなどがあって出血がおこると便にも血液が混じります。また、痔などの肛門疾患でも血液が混じることがあります。特に大腸がんの発見に有効です。

聴力

1000Hz(低音) 4000Hz(高音)

検査で分かること

1000Hzは日常会話に必要な聴力の指標となります。
4000Hzは自覚しにくい高音域から始まる難聴の早期発見に役立ちます。

B型肝炎

HBs抗原

検査で分かること

急性肝炎や慢性肝炎、肝硬変、肝がん、劇症肝炎など肝障害の原因であるB型肝炎ウィルス感染の有無を調べます。

C型肝炎

HCV抗体 ※コースによりオプション

検査で分かること

陽性の場合、C型肝炎の過去の感染、または現在の感染を示しています。
現在ウィルスがいるかどうかはさらに検査が必要です。
C型肝炎は慢性化しやすく、放置すると肝がんなどへ移行することが少なくありません。