臨床検査科 (臨床検査技師)

臨床検査科 (臨床検査技師)

臨床検査科は約40名で構成されており、健診業務と診療業務をあわせて行っています。
常に、高い精度と正確な検査情報の提供に取り組んでいます。

検体検査

患者さんの血液・尿等の検体を採取し、化学的・形態学的に分析・検査を行っています。

脂質国際標準化の認証を取得

当院では、診療・健診における 脂質検査 4 項目(総コレステロール・ HDL コレステロール・ LDL コレステロール・中性脂肪)の国際標準化認証を取得しております。
この認証取得により、当院 の脂質 4 項目の検査結果が、国際的に 保証された、より精度の高い値であるということができます。また、国際共同研究・臨床試験・学会発表等に引用することが出来るというメリットもあります。
日本でこの標準化認証を取得している施設は 13 施設あり 、鹿児島県では当施設が初めて取得しました。

(2021年10 月1 日現在)

生化学検査

自動分析機器を用い、血液、尿、その他の体液検体 中の成分を分析して肝機能、腎機能、膵機能、心機能等に関わる 様々な項目を測定しています。

免疫学的検査

B型肝炎やC型肝炎などのウイルス抗原および抗体の検査、腫瘍マーカーや甲状腺ホルモン、心不全リスクの検査をしています。

一般(尿・便)検査

尿は主に腎臓の状態を反映します。当検査室では尿中の蛋白、糖、潜血などの定性検査の他に、尿を遠心分離して顕微鏡で沈渣を観察しています。
また、便潜血を測定して消化器系疾患による出血を検出しています。主に大腸癌のスクリーニングに用いられる検査です。

血液学的検査

血液中の白血球数、赤血球数、血小板数を測定し貧血状態や炎症の有無を検査しています。また、血液凝固に関する検査を行い、術前の出血リスクやワーファリンに代表される抗凝固薬の働きをモニタリングします。

輸血検査

ABO式血液型、不規則抗体、交差適合試験を実施しています。
自己血輸血のための貯血も対応しています。

生理検査

生理検査とは、直接患者様に接して行う検査です。当院では、以下の検査などを実施しています。

心電図検査

安静/負荷心電図(マスター2階段)、ホルタ―心電図など心疾患の診断と治療に重要な情報を提供します。

血圧脈波検査

血管(動脈)の硬さと詰まりの程度を測定する検査です。血管が硬くなる動脈硬化や血管の狭窄または閉塞などを調べます。

CPX検査(心肺運動負荷試験)

自転車をこぐ事によって、運動負荷を行いながら心電図・血圧・呼気ガスを測定します。
心臓に病気のある患者様一人一人に最適な運動強度を決定し、効果的な運動療法を処方する検査です

肺機能検査

口から息を吸ったり、吐いたりして肺の働き、肺の大きさ、喚気能力、肺拡散能力、気道の異常がないかなど、肺や気道の状態を調べます。

聴力検査

防音室で音がどの程度聞こえているかを調べます。検査にはヘッドフォンから音を聞く気導検査と耳の後ろの骨から直接、内耳へ振動を伝えて行う骨導検査があります。
2つの検査を組み合わせることで、難聴の程度だけでなく、原因を推定できます。